« SOARERゲトーー! | メイン | 「お先にどうぞ」 »

JAFなMate

今月の「JAF Mate」の危険予知の問題は、その解答および解説の言い回しになんとも言えないビミョ~な歯切れの悪さを感じました。

渋滞で停止する際、自分側にある脇道の手前のスペースを対向車が進入できるようにあけて止まって待っているというよくあるパターンで、このとき何に注意しますか?という問題だったのですが。

渋滞の先の方を見てすぐ前のクルマがもう動き出すのではないかどうかを確認すればよいのかとか、右折を始めている対向車の後ろにさらにクルマがもう一台続いているのではないかとか、脇道の入り口付近に歩行者や自転車とかがいて右折車がすぐには入っていけない状態になっているのではないかとか色々考えながら写真を見つめ続けたのですが、私には答を見つける事はできませんでした。

私は解答をあきらめ「このパターン(位置関係)でよくある事故と言ったら、こっち(自車)の脇をすり抜けて走ってきたバイクと対向右折車との衝突だよな」とか思いながらページをめくって解答を見たら、まんま「左側からバイクが出てきて衝突しそうになりました」なんて書いてあってびっくりしました。

これって、止まってる側じゃなくて右折車側の問題なんじゃないの?と思いながら解答の続きを読むと、「バイクが来ている場合はクラクションなどで対向車のドライバーに注意を促すようにしましょう」なんて書いてあってまたびっくり。

そんな事をしたらこちらが苛ついているように勘違いされて、対向車のドライバーが十分な安全確認をしないままアクセルを踏み足してしまう事にもなりかねず、私には恐くてとてもそんな事はできないと思いました。

同ページにはこの解答についての解説もあって、「(クラクション、パッシング等による)合図の使い方には十分注意しましょう」と締めくくられており結局合図は出した方がよいのか出さない方がよいのか、また合図を出すならどうやったら相手に誤解を与えない安全な合図が出せるのかなどについての解説は最後まで示されないままでした。

結局この設問の着地点としては(解答部分ではなく)解説部内にあった「対向車がバイクなどを発見しやすいように、できるだけ車間を空けて停止しましょう」という所なのでしょうけれど、それならいっそのこと脇道そのものを塞いで停止し、対向車が入ってこれないようにしてしまった方が事故そのものも起こりえず“最も安全”なのではないかと冗談じゃなく思うのでありました。