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2005年11月19日

サンタホイール

サンタの絵柄の《回転しない》ホイールキャップの認可をめぐる東京都と業者との対立が今話題になっているようです。

参照:東京新聞11月10日16日の記事。

都の条例の解釈の仕方で揉めているようですが、そういう問題とは別に安全走行の面から考えてこのホイールキャップの装着には賛成できません。

ホイールの回転は、「ウィンカー」「タイヤの向き」などとともにクルマの“動き出し”を知る為の重要な手がかりになるものです。

前方の路肩に停まっているクルマを追い抜こうとするとき、もしそのクルマのタイヤが大きく右方向を向いていたら、突然発進して目の前に出てこられるかもしれないことを警戒して、私の場合はホイールに注目します。クルマのボディ以上に微妙な動きが分かるからです。

ちょっとでもホイールが動くのが見えたら、それはドライバーがブレーキペダルを少しずつ緩めているか、もしくはアクセルペダルを踏み始めていることを意味しますから、気付いた時点で止まるか、或いはすぐ止まれる速度で距離を多めに開けて脇を通るようにします。

また、対向車線側のクルマがUターンしてこちら側の車線に飛び出してくるかもしれないというような状況(先月の JAF Mate の危険予知の問題のような状況)でも、同じようにそのクルマのホイールを注視することで予測ができます。

大型ショッピングセンターの駐車場などでも同様の注意を払うことによって、軽微な接触事故等を防ぐのに役立ちます。


ホイールのサンタが「広告」にあたるのかどうかということより、安全を重視した議論を進めてほしいと思います。
東京都民でもないのにちょっと考えてみました。

2005年11月18日

JAF Mate

今月(2005年12月号)の「危険予知」のタイトルは「土手の上の道を走っています」。
センターラインもない細くて見通しもあまり良くない道路で、前方を走る自転車を追い越していく状況。
追い越しでちょうど自転車と並ぶあたりに、右側から合流する上り坂になっている道路があるので、そこが危険ポイントだなと予想ができます。

かすかに見えるバイクライダーのヘルメットを上り坂の途中に確認できれば予知成功です。

色々なところに同時に注意の分散を余儀なくされる状況であり、危険予知の問題として優れていると思いました。


ただ今回問題の写真を見ていて、上り坂の途中にバイクの姿が特に見えていなくても状況を見れば何かがここから飛び出してくるという可能性は十分予測できるはずだし、また予測できなければならないので、むしろバイクの姿など一切写真の中になくてもいいんんじゃないかと思いました。

「宝探し」型ではなく、「推理・推測」型の問題として十分成立する状況であったと思います。