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2007年01月18日

JAF Mate 2007/1・2

今号の「危険予知」は、宝探し系ではなく正面に複数のヒントをよく見える形で配置して数秒後に起こりうる状況の変化を推測させる完成度の高い問題でした。

片側2車線の左側を走行中、右側車線前方を走行中のクルマのブレーキランプが点灯。そちらの路面には直進・右折の矢印が……。

ふとその奥を見ると、特に渋滞している訳でもないのに更に前方のクルマのブレーキランプも点いている。その場所が交差点のあたりであることから(右ウィンカーは見えないけれど)右折することが予想される。この場所は右折レーンが設置されていない。自分のすぐ斜め前のクルマがもし右折でなく直進希望だとしたら、急な車線変更をしてでもこちらの鼻先に突っ込んでくる可能性がある。

ここまで一気に予想できれば正解です。


設問の狙いをうまく再現した写真もいいし、クイズとしてよくできているのですが、実際の走行では必ずしもここまで分かりやすい条件がいつも揃うわけではありません。

交差点が前方になくても、路面に右折の矢印がなくても、自分の斜め前を走っているクルマはいつでも突然車線変更して目の前に割り込んでくる可能性があります。

進行方向右側に目的地があれば、交差点でもなんでもないところで右ウィンカーを出して停止し、その後ろを走行していたクルマはブレーキを踏まされ、すぐに左ウィンカーを出して車線変更することを余儀なくされます。
そのときそんな可能性など頭になくのほほんと斜め後ろを走っていたら、ヒャーとか言いながら急ブレーキを踏むことになるんです。


大事なのは予測運転。斜め前方のブレーキランプは車線変更の合図。それぐらい思っていないといざというとき慌てふためくことになります。

以前「神経衰弱?」というタイトルで私なりの予測運転の仕方を書いているのでそちらも是非ご覧下さい。