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2007年02月25日

道の相談室

今月のJAF Mate誌(3月号)の「ジャフレポート」において、JAFが会員から寄せられた危ない道路の情報を検討・調査し、関係機関に改善要望を出す活動をしているということが紹介されていました。

生活圏内で日頃から危ないなぁと感じている道路環境。例えば、信号機を設置してほしい交差点。標識がとても見えにくい位置にある道路等。
このような状況に対する改善要望を、JAFに相談するのとは別の形で関係機関に伝える方法があります。

以下に、実際に要望を出して改善してもらえた例をご紹介します。


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gyaku01.jpg

私の地元に、上図のような内側が駐車場になっている環状の道路があるのですが、この道路での一方通行の逆走がとても多いのです。

gyaku02.jpg

時計回りの一方通行で、通常どのクルマも当然標識に従い上の写真のようにきちんと走っているのですが、休日の日中など通行量の多い日には、けっこうな割合で本来走ってくるはずのない“対向車”に出くわし肝をつぶします。

実際に逆走している写真。↓

gyaku03.jpg

上の3番目の画像の中央部分をクローズアップしたのが下の写真。

gyaku04.jpg

“決定的瞬間”のように見えますが、ここでは実際それほど珍しくない光景です。
下の写真も別の“逆走写真”です。

gyaku08.jpg


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逆走の多い理由の一つとして、標識の少なさとその見えにくさが考えられます。

下は環状道路への入り口手前の写真なのですが、1枚目は「止まれ」の標識とともに一方通行を示す標識ならびに路面に引かれた左向きの矢印が確認できますが、そのまま20メートルぐらい進んだ状態の次の写真では、標識も路面の矢印もドライバーの視界には入らなくなっています。

gyaku05.jpg

gyaku06.jpg

初めから右に曲がる気満々でいるクルマのドライバーにとっては、視線そのものが右方向に向いているので、環状道路にある程度近づいてしまうと、進行方向を示す情報そのものが視界から消えてしまうという状態になるわけです。


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いつまでもこんな状態のままでは私自身ここを通るのが嫌になってしまうので、これはどうにかならないものかと思い、国土交通省道路局の「道の相談室」におもいきってメールしてみることにしました。
以下がその文面の一部です。


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[件名] 一方通行の表示について
初めてご相談させていただきます。

中略 ----- (場所と具体的な道路状況の説明)

駐車場を円形に取り囲んでいる道路が一方通行であることに気がつかず逆走する車が多くてたいへん怖い思いをしています。

昨日は逆走してくる車から逆にパッシングを受けこちらが車線変更を余儀なくされました。彼らは自分自身が逆走していることにまったく気がついておらず、その分攻撃的であることが多いです。

あの道路が右回りの一方通行であることを知らしめる標識は、円形道路に進入する手前と駐車場の出口に設置されてはいますが、いずれも初めてその場所に来た人にとってはとても分かりにくい表示になっていると感じられます。
中央に白線(破線)が引かれ普通の片側1車線道路のように見えるので、一旦間違えて進入してしまうと気がつくチャンスそのものがないのではないでしょうか。

標識をもう少し見やすく設置しなおすか数を増やす。また、冬期間は積雪により無効になりますが、道路面に走行方向を示す大きな矢印を記すなど方法はあると思います。

 中略 -----

ご検討のほどよろしくお願いいたします。


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送信から約1週間後、「道の相談室」からとても丁寧な返事をいただきました。
下がその内容の一部です。


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[件名] 一方通行の表示について
「道の相談室」へご意見をいただき誠にありがとうございました。

--- 中略 ---

 当該箇所は港の公園内の通路でございました。
 管理を担当している港湾事務所管理班にご意見をお伝えし、見解を伺ってきたところ、「実施する明確な時期は予算との関係もございますが、わかりやすくするために、路面の矢印表示を引き直し、標識などの増設をいたします。
 なお、詳細についてのお問い合わせは、下記までご連絡をおねがいします。」とのことでごさいました。

  --- 連絡先 ---

 今後も「道の相談室」を宜しくお願い致します。


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それから約半月ほどして、まず薄く見えにくくなっていた路面の矢印の白線が引きなおされ、それから更に1週間ぐらいしてから一方通行を示す赤い矢印の書かれた看板が数ヶ所に設置されて、これにより大幅に視認性がアップしました。

設置された看板のうちの1枚
gyaku07.jpg


正直こんなに早くきちんと対応してもらえるとは思っていなかったのでとても驚きました。


そんな訳で、もしも自分の生活圏内に通行に危険を感じる道路があったら、その時は迷わず「道の相談室」に相談してみることをおすすめします。
きっと力になってくれることと思います。


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国土交通省道路局 | 道の相談室
http://www.mlit.go.jp/road/110.htm

2007年02月17日

JAF Mate 2007/3

「危険予知」は、片側2車線の右側を走っていて踏切を渡ろうとしている状況。

踏切の向こう、左車線にトラックが停まっているので、左車線を走るクルマは右車線に車線変更をしてくる。
それによって自車の目の前のスペースが塞がれ、踏切の向こうが渋滞だったりした場合、最悪踏切の中に取り残される可能性もあります。

これは普通の交差点でも起こり得ることですが、踏切ではその深刻さの度合いが違うのでよりいっそうの注意が必要です。

解答を見ると、このような状況を見越して確実に踏切の向こう側に自車のスペースが確保されるまでは踏切に進入しないで手前で待つようにと書かれています。


全く正しい解答でありこれ以外の方法はないと言えるのですが、ここからは推奨でもう一つのやり方があります。

早めの状況判断ができて、踏切の手前でほぼ横並び状態で左車線にクルマがいた場合、踏切進入と同時に通常よりも少し強めにアクセルを踏み隣のクルマよりも“頭一つ”前に出てしまい車線変更という名の割り込みを阻止します。
わずか十数メートルの区間、それもでこぼこで滑りやすい場所での同時スタートで相手にこの区間内で割り込みを許す可能性はまずありません。

相手が車線変更をしようかどうかの判断をくだす前に機先を制する形で前に出てしまうことが絶対条件になります。一瞬でも迷ったらもう出ることはできません。


実は何が言いたいかというと、この状況で自分が左車線にいるクルマだった場合に、無理に踏切内で車線変更なんかしようとすると、こんな形でおもわぬ抵抗を受ける可能性もあるので、おとなしく優先順位を守り踏切手前で自分が待つようにしましょうということです。

決して私が上のような「非推奨」行為を実際に行っているという訳ではありません。


ホントですってば。。。