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危険予知

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JAF Mate 今月(2006 6月号)の危険予知の問題は、オーソドックスすぎて少々肩透かしでした。
自分の前を走るクルマが右ウィンカーを出して道路中央で減速&停止。その左脇をすり抜けるため少し左寄りに進路を変えなければならない。
そんな状況でまず最初に左のドアミラーを確認するのは当たり前。
追い抜きポイント付近に駐車中のクルマの急発進やドアが開くことなども十分想定できることでしょう。

ベーシックな問題として優れていると思いますが、JAF Mate 的にはいつものように危険因子(今回はドラミラーに映るバイクの姿)をもう少し見えにくくするぐらいのことはしてもいいんじゃないかと思います。


そこで考えたんですけど、そろそろこの辺で一発、交通における信頼の原則そのものを反故にするタイプの出題があってもいいんじゃないかと思いました。
それはつまり、答えを考える為の設定(前提条件)そのものが変化してしまうというものです。

今回の出題内容で言えば、いったん右ウィンカーを出して停まったクルマが、こちらが近づいたとき急にウィンカーを戻してそのまま再び直進を始めてしまうというような状況。
いったん出されたウィンカーが、ドライバーの気が変わったなどの理由で突然キャンセルされることは実際よくあることです。

こんなことまで想定しながらハンドルを握るなんてムリだと思いますか?
私はこれと同じ状況で実際に怖い思いをしたことがあります。それから、対向車のウィンカーがこちらが知らない間ににキャンセルされていてヒヤリとしたこともありました。(参照:「初志貫徹 - 気まぐれ運転日報」)

そういう訳で、少なくとも自分の場合は常に一つの可能性として頭の中にあることだし、普段から周りのクルマのウィンカーを100%は信じないという心構えは、決して慎重すぎる考え方、感覚ではないと思います。

出題の幅を広げる為にも一度チャレンジされてみてはいかがでしょう。って誰に向かって言ってるんだか。

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